shots16’s diary

ガイナーレ鳥取応援ぶろぐ

絶望から歓喜へ 2021年J3 第1節 vs鹿児島ユナイテッドFC

令和3年3月14日(日)14時03分キックオフ  at 白波スタジアム(鹿児島県)

明治安田生命J3リーグ  第1節 vs鹿児島ユナイテッドFC

【観戦方法:DAZN

 

【はじめに】

 私はJFL時代からガイナーレ鳥取を応援している鳥取市在住のどこにでもいる社会人。そんな私が思いつきでブログを始めることにした。

 長年サポーターであるものの、ゴール裏で熱狂的に応援するスタイルではなく、メインスタンドでのんびり寛ぎながら応援するスタイルのサポーターである。他のサポーターと触れ合うこともない。非常に地味な存在である。とはいえガイナーレ鳥取を愛する気持ちはゴール裏のサポーターと同じくらいあると思っている。

 初めにお断りさせていただくが、このブログはレビューといえるようなクオリティーではなく、ただのサポーターの一般人がなんか語ってるぞ、くらいの認識で読んでいただきたい。個人的に嬉しいことや嫌なことは素直に書くし、不満を述べることもあると思うが、誹謗中傷だけは絶対に行わないようにしたいと思っている。記事のなかで引っかかる表現があればすぐに訂正するので、いつでもどなたでもコメント欄に意見してください。

【開幕戦と鹿児島の印象】

 J1・J2に続きJ3もいよいよ開幕である。毎年この時期はサポーターにとって高揚感でいっぱいだ。ただただうれしく思うし、開幕を迎えるにあたって尽力していただいた全ての関係者の皆様に感謝申し上げます。本当にありがとうございます。

 記念すべき開幕戦の相手は昨シーズン4位の鹿児島ユナイテッドFC(以下、鹿児島)。J2経験もありJ3では昇格候補に挙がる強豪クラブの一つである。昨シーズンの対戦成績は1勝1敗。鳥取サポの私にとって鹿児島といえば、昨シーズン限りで引退した水本選手と赤尾公選手を思い出す。常に全力で年々存在感を増していった水本選手、2010年の金沢戦でスーパーゴールを記録した赤尾選手、2人に対してはいい思い出が記憶されている。そして2人ともイケメンである。

 【レビュー】

 さて、試合を振り返っていきたい。

 まずDAZNの画面に白波スタジアムが映ったときに驚いたのが、バックスタンドの後ろにみえる桜島の圧倒的存在感ではなく(いやこれもすごかったが笑)、鹿児島サポーターの多さだった。結果的に入場者数4,850人。快晴の空の下、びっしり埋まったスタジアムからの後押しを受けて戦える鹿児島に対してうらやましささえ感じた。

 試合直前に解説者から鳥取スタッフの訃報情報がアナウンスされたものの、その時点で鳥取からの公式発表はなく、正直なにが起きたのか理解できなかったのが正直なところだった。

 試合は開始1分で鳥取がCKを得たもののチャンスを生かせず。逆にその直後の前半2分、鹿児島の新加入DFウェズレイ選手を起点に右サイドで見事なパスワークを展開。最終的に園田選手がゴールし鹿児島先制(鹿児島1-0鳥取)。鳥取の左サイドを完全に崩してのゴールはもちろん素晴らしかったが、印象的だったのはその歓喜シーンだった。園田選手がチームメートを振り払い歓喜の感情を爆発させるなか、ウェズレイ選手が監督と抱擁。ウェズレイ選手が初戦にしてチームの中心になることを予感させる名シーンだったと個人的には感じている。

 その後も攻撃の中心は鹿児島。鳥取にとってはヒヤヒヤする時間が続く。特に前半15分ごろまでは全くなにもさせてもらえなかった。いきいきとプレーする鹿児島イレブンに対し、とにかくFWまでボールを運べない鳥取。大久保選手や新加入の石川選手の存在感がまるでなかった。その後は鳥取も少しずつパスが通るようになり、左サイドの魚里選手への展開もみられるようになった。昨シーズンも見られた魚里選手の90分間切れない無尽蔵のスタミナと全力疾走、私の中では「あ~これだよ!これ!」という感覚。魚里選手の活躍なしにJ2昇格はできないと思えるくらい彼の存在は大きい。

 試合に戻ろう。左サイドから少しずつリズムを作っていく鳥取だが残念ながら鹿児島の脅威とまではならず。鹿児島1点リードのまま前半終了(鹿児島1-0鳥取)。

 自分自身ハーフタイムはややネガティブだった。当たり前ではあるが「このまま鹿児島に追加点を取られるとヤバいな」と思っていた。

 後半開始、その予感は見事に的中。後半4分、鹿児島がCKのチャンスから最後は中原選手が押し込み追加点(鹿児島2-0鳥取)。テレビでDAZN観戦する私のそばには遊びに来ていた子供のお友達もいたが、私はどんな顔をしていただろうか。49分間で絶望を味わったその顔はとてつもなくひどいものだったに違いない。

 しかし試合は終わっていなかったのだ。後半9分から途中投入のFW田口選手とDF石田選手が躍動。事前に話しておくが、私は鳥取の選手の中で田口選手が一番好きな選手である。しかし2点ビハインドの状況では「彼が入ればこっちのもんやで~!」とまでは思えなかった。本当に申し訳ない。選手を信じるべきだった。本当に「こっちのもんやで~!」となった。ただ主役は田口選手だけではなかった。途中出場から最後まで圧巻だったのが石田選手。高校サッカーの名門、市立船橋高校から加入のルーキーである。とにかく彼がすごかった。後半20分、CKから田口選手が胸で落としたボールが石田選手の目の前へ。鹿児島ディフェンスに囲まれるも思い切り右足を振りぬきゴール!鳥取が1点を返す(鹿児島2-1鳥取)。このシーン、より驚いたのはその後だ。私がテレビの前で喜びを爆発させている中、石田選手は一瞬喜びを爆発させるがすぐに自陣に戻るのだ。ビハインドの状況で当たり前かもしれないが、初ゴール後にこの行動。その後も手を叩いてチームを鼓舞する場面も見られた。画面越しから「まだだ、まだまだこれからだ!」と気迫が伝わってくる。そのたくましい姿に涙が出そうだった。この18歳は只者ではない。

 後半21分には魚里選手の自陣からのドリブル突破(これ凄かった!)から田口選手がシュート。強烈なシュートだったがここは鹿児島GK大西選手にセーブされてしまう。惜しい!このときの田口選手のファーストトラップは見事だった。

 そして後半29分、ついに鳥取のエースが魅せる。DF石井選手からの絶妙クロスをペナルティーエリア内でヘディングシュート。ボールは勢いよくゴールに突き刺さる。スーパーゴールで鳥取が同点に追いつく(鹿児島2-2鳥取)。私も10年ほどサッカーをしていたのでわかるが、あのクロスに合わせるのは至難の業だ。さすがプロ選手である。このまま勢いで逆転するぞ!という雰囲気だったが、その後は一進一退で時間だけが経過。私の中では失いかけていた勝ち点3のうち何とか1だけは持って帰れそうだ、という気持ちだった。後半47分までは。

 そしてその時がきた。後半48分、ロスタイムで得たCK。安藤選手の正確なキックにヘディングしたのはMF新井光選手。鹿児島GK大西選手にセーブされたか?と思ったボールはなんとかゴールネットを揺らす。何としてでも決めて見せるという魂がボールに宿っていたかのようなゴールだった。もうお祭り騒ぎである。いつもならゴールの瞬間に雄たけびをあげる私を「うるさい!」と叱る妻もこのシーンでは怒らない。それくらい劇的なシーンだったのだ(鹿児島2-3)。そして試合終了。

 日曜日の夕方に待っていたのは絶望からの生還だった。競馬をするのも忘れていた。あ~、愛するクラブがあるということはどんなに素晴らしいことか。ブログを書いているのは3日後の水曜日だが、この勝利のおかげで今週はとても気分が良い。

 

 個人的MOM:石田選手

 途中出場から反撃の狼煙となる初ゴールだけでなく、本職のDFでも体を張って守り切っていた。試合後のコメントで「開幕スタメンをとれなかったことを悔しく思う。守備面では何度か裏返させてしまう場面があった。」と話すその姿勢からも期待しか感じられない。自分と仲間を信じて思いっきりプレーしてほしい。彼が今シーズンJ3の舞台でどこまで通用するか楽しみだ。早く次の試合が見たい。

 

 宮川侑也コンディショニングトレーナーの逝去について

 今シーズンから鳥取のコンディショニングトレーナーに就任した宮川氏。これからという26歳という若さでの出来事。塚野真樹社長のコメントからも一生懸命チームの為に取り組んでいたことが伝わってくる。一緒に戦う仲間との別れは本当に残念で仕方ない。ご冥福をお祈りいたします。

 

 3点目の高木監督の喜びについて

 試合翌日にTwitterをみていると、どうやら監督の喜び方が物議をかもしている。この場面、DAZNで確認することはできないため、見ていない私が発言することはできない。ただ一つ言えるのは、やはり不快と思われた以上は改める必要があるということ。鹿児島にとっても鳥取にとっても色々な思いがあっての開幕戦。大切なのは互いに相手を思いやる気持ちです。

 起こってしまった過去は変えられませんが、鹿児島サポーターの方にはこの記事だけ読んでいただけたらありがたいです。考え方は人それぞれなのでこれ以上は避けます。

soccermagazine.jp

 

 最後まで読んでいただいた方、ありがとうございました。

 自己満のブログですが、これからも投稿できたらと思いますのでよろしくお願いします。